2021年9月18日(土)
お知らせ
エコファーマー米『水のまちのお米』
エコファーマー米『水のまちのお米』
水のまちとして知られる大野市。
大野市の豊かな自然環境と、その自然環境を未来へ繋ぐ大野人の結の精神(こころ)で育てたお米です 。
お米の秘密
エコファーマーが育てたお米
法律に基づいて「持続性の高い農業生産方式」を導入する計画を立て、環境負荷低減に取組む農業者です。知事の認定を受けています。
持続性の高い農業生産方式とは
「土づくり」「化学肥料の使用低減」「化学合成農薬の使用低減」の3つを一体的に行うための栽培技術を導入する生産方法です。
令和3年に精米所を新設
契約農家である(農)川上生産組合は令和3年に精米所を新設しました。最新の機器の導入により、より品質の高いお米をお届けできるようになりました。
精米所のポイント
- 石抜き、割米、細米を専用の機械で除去します
- 選別を行う最新の色彩選別機の検出部にはLEDを搭載しており、高い精度で未熟米、着色米を除去します
- 玄米での選別だけで終わらず、精米後に改めて色彩選別機に通し選別します。2回の選別により良質なお米のみを選びます。
美味しい基準をクリアしたお米
当社では食味鑑定機を導入しております。新米を入荷する際には食味鑑定を行い、品質の確認を行っています。
【検査項目】
食味:水分量、タンパク量、アミロース量、脂肪酸度
外観:整粒割合、未熟粒割合、被害粒割合、死米割合、着色粒割合
※食味鑑定機は、お米の美味しさを点数化する機械です。
生産者
(農)川上生産組合【大野市川上地区】
九頭竜川の清流を水源とし豊かな水に恵まれた環境の中で栽培しています。集落の農家が力を合わせて農業に取組んでおり、畦畔の除草については除草剤を使用せず刈払機による草刈を行い自然環境の保護に努めています。
お米は福祉施設やレストランなどに納められ「おいしい」、「安心できる」などの高い評価を受けています。これらの声が高品質な米づくり、より安全な米の販売へと高いモチベーションを持つきっかけとなっています。
水と大野人
全国きっての名水のまち
水の郷百選「福井県大野市」に選ばれるほか、市街地には名水百選「御清水」や平成の名水百選「本願清水」に選ばれる湧水地があり、全国のきっての水のまちと知られています。
大野市は流域面積2,930km2、流路延長116kmの北陸地方屈指の大河川である「九頭竜川」の上流に位置し、市面積の87%が森林で雄大な自然に囲まれた雪の多い地域です。大野盆地には九頭竜川、真名川、清滝川、赤根川の一級河川が流れています。これらの河川は農地を潤すだけでなく、上流で浸透した水が地下に蓄えられることで、伏流水となって市内のあちこちに湧き出しています。
豊かな地下水に恵まれた大野市では現在も市内の約70%の家庭は家庭用ポンプを備えた井戸を持ち、地下水を汲み上げそのまま利用しています。
ミライのために水を守る
地下水が豊富な大野市ですが、この状態が絶えず続いてきたわけでなく地下水を使い過ぎ、湧水地や井戸の枯渇する時もありました。
このかけがえのない「水」を守るため、大野市では1973年に地下水対策審議会を設置し、地下水保全の取り組みを始めました。地下水位の湧水量計測および水質検査による地下水の監視、地下水の涵養対策としての冬場に水田に水を張る冬季湛水事業、水の涵養域にあるブナ林を購入するなど、さまざまな施策を展開しました。また、啓発活動として市内29か所、32観測井で地下水位を観測しており、16か所の簡易観測井では、市民のご協力により、ほぼ毎日、地下水位の観測と地下水位掲示板の掲示の更新が行われています。地下水が一定の水位を下回った場合にチラシや広報車による街頭広報で、注意報や警報を発令しています」
主な取組の紹介
- 大野市地下水対策審議会の設置(1973)
- 市民による毎日の地下水の監視開始(1976)
- 大野市地下水保全条例の制定(1977)
- 冬期水田湛水事業に着手(1978)
- 涵養域のブナ林196haを購入(1996)
- 地下水保全基金を設立(2000)
- 大野市森・水保全条例を制定(2012)
- 大野市健全な水環境のまち宣言(2015)
写真:冬期水田湛水事業
水をミライに繋ぐ
第15回日本水大賞(2013年)で、先進的な保全活動が高く評価され「環境大臣賞」を受賞しました。この賞は1998年6月、(社)日本河川協会を事務局として設立されたもので、安全な水、きれいな水、おいしい水にあふれる21世紀の日本と地球を目指し、水循環の健全化に寄与することを目的としています。
大野市の水を守る取組
水を誇りとし、水とともに生きる大野人が育てたお米です