お知らせ

2021年9月18日(土)

特別栽培米『地球にやさしいお米』

特別栽培米地球にやさしいお米 

お米から始める環境保全活動・・・

化学肥料・農薬(化学合成農薬)の使用を削減し栽培された安心安全なお米です。さらに、地球温暖化や生き物環境づくりなど環境にやさい農法により栽培されており、毎日、食べるお米から環境保全活動に貢献できます。 

 

 

お米の秘密 

特別栽培米とは 

 お米の栽培期間中に化学肥料、農薬の使用を通常の栽培よりも50%以上減らして栽培されたお米で、国が定めた「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に沿って栽培されており、県が特別栽培農産物として認証したお墨付きのお米です。農家にとって化学肥料や農薬を減らすということは大変なことで通常よりも高い栽培技術と多くの手間、そしてお金が必要となります。化学肥料に変えて油粕や魚粉、鶏糞などの有機物を原料にした有機肥料を利用します。この有機肥料は化学肥料に比べて一般的に価格も高いです。

 また、農薬を減らすために田んぼに入り手で草をとったり、畔を刈払機で雑草を刈ったりと大変な労力と時間が必要となります。こうしてお米に寄り添い、子どもを育てるように愛情を注ぎ込むからこそ、美味しく、品質も高く安全なお米が育つことになります。 

 

弊社は農家との信頼関係を築くことを重視しています。

  • いつ種をまいて、
  • いつ田植えをして、
  • どんな肥料、
  • どんな農薬を使用しているのか、
  • どんな手間をかけているのか


全て把握しております。
 農家の顔、お米の顔が見えるお米をお届けしております。 

【特別栽培米の区分】 

化学肥料・農薬の使用割合によって認証区分が4段階に分かれます。弊社で取扱う米の区分は次の3種類です。 

 

美味しい基準をクリアしたお米 

 当社では食味鑑定機を導入しております。新米を入荷する際には食味鑑定を行い、品質の確認を行っています。 

【検査項目】 

食味:水分量、タンパク量、アミロース量、脂肪酸度
外観:整粒割合、未熟粒割合、被害粒割合、死米割合、着色粒割合 

 ※食味鑑定機は、お米の美味しさを点数化する機械です 。

 

→ 食味品質評価票を拡大する

 

農家の想い 

契約農家の1人の松田長太郎さんに米づくりへのこだわりを聞きました。

【松田長太郎さん】 

一番の苦労は水の管理。特に、種から田んぼに苗を移した直後までの期間は注意する。
「人間の子供を育てているみたい」というように、特にまだ苗が小さいときは手間がかかるのだという。

生育状況をよく観察して臨機応変に対応する。土の性質が田んぼごとに違うので、親からの助言や今までの自分のデータや知識、最新の技術を融合して天候や土壌に応じて異なる作業を行う。特に天候には注意し2~3日後の天候を想定し、その日何をすべきかを瞬時に判断する。

松田さんはこの準備に特に力を入れている。

すべては消費者に安全・安心のお米を届けたい思いがある。松田さんは幼少期から農家を継ぐために親の手伝いを行ってきた。専業農家となってからは、口に入れるものだからと農薬の使用回数を一回でも少なくなるよう工夫を凝らしてきた。そのために水の管理をこまめに管理しているということだった。

結果、「きれいなお米ができたときが一番ホッとする」とのこと。
消費者の健康を第一に考え、高い品質を維持するお米を是非とも一度味わって欲しい。
 

 

 

環境にやさしい栽培方法 

契約農家の米作りのこだわりは人への想いだけではありません。さらなる手間をかけ自然や生き物など環境に配慮した栽培方法を行っています。  

環境への負荷の低減 

通常の栽培よりも化学肥料、農薬の使用を50%以上削減していることから、環境汚染が減り、生物環境への影響も低減されます。 

様々な環境保全活動が行われています 

農家ごとに地球温暖化防止に効果の高い活動や、生物多様性保全などに効果の高い活動に取り組んでいます。 

 

 

地球温暖化防止「土壌中に炭素を貯める」

堆肥や緑肥の利用 

肥料として利用する堆肥(腐葉土や家畜のフンなどから製造)や緑肥(肥料になる植物)などの有機物は、多くが微生物により分解され大気中に放出されるものの、一部が分解されにくい状態となり長期間、土の中に留まります。 

秋耕の実施 

収穫後に稲わらや稲株などを放置せずに土の中にすき込みます。春までに土の中で腐熟を進めることでメタンガス発生の抑制に繋がります。 

 

 

生物多様性保全「様々な生物を育む」

あぜの草刈りに農薬を使わない 

田んぼのあぜ(畦畔)の草刈りに除草剤を使わず、手作業や機械作業でやることで生物が住める環境を守ります 

水田の中干しの延期 

通常6月中~7月中頃まで稲の生長を調整するために田んぼの水を抜き乾かすのが中干しです。その中干しの期間を延長するか中止することで田んぼに水を貯めておき、成長途中のオタマジャクシやヤゴなどの水生生物の住める環境を守ります。 

冬に水田に水をためる 

通常、冬に田んぼに水を貯めません。冬期間に2か月以上、田んぼに水を貯めることで水生生物の住める環境や渡り鳥の休み場をつくります。 

 

 

ほんとうに環境保全に繋がっているの?

このような環境保全活動を後押しするために環境保全型農業直接支払制度があります。その中で実際にどれぐらいの環境保全効果があるか検証されています。 

地球温暖化防止の取組みで年間約15万トンのCO2を削減 

※農地約53haで有機農業、緑肥・堆肥の利用を実施した場合 

生物多様性の保存の取組みで生物多様性が非常に高いと評価された農地の割合83%

※中干延期や冬期湛水などの取組みを実施した場合

上記イラストは農林水産省環境保全型農業の成果リーフレットから抜粋。詳細は以下サイトから閲覧ください。

 

 

お米を通じたSDGsへの貢献

SDGsとは2015年の国連総会で定められた、2030年までに目指すべき17の目標のことです。SDGsは「持続可能な開発目標」という意味です。 

SDGsでは、すべての人が平等な機会を与えられ、地球環境を壊すことなく、より良い生活を送ることができる世界を目指して、世界中が努力することが約束されました。 

地球にやさしいお米を育てること、食べることは、SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標15「陸の豊かさを守ろう」などにも繋がります。  

 

私たちが自信をもってお届けします